みなさん、こんにちは。当サイトにお立ち寄りくださいまして誠にありがとうございます。
このプログラムでは、固形臓器移植関連の感染症対応を学びたいという医療者を対象に、現在、私たちがお届けできる最大限の情報を提供できるようなコンテンツを準備いたしました。
私たち運営メンバーも勉強しながら、一年間かけて、皆様とともにプログラムを作り上げます。
ぜひ最後まで一緒に走り抜けましょう。
1. プログラムの背景、目的
移植レシピエントは免疫抑制状態であり、感染症のリスクが著しく高まります。特に術後の感染症は、グラフト不全や移植後死亡の主要因の一つとされています。しかしながら、現在の日本では移植関連感染症に関する網羅的な教育プログラムが不足しており、移植に関わる医療専門家が必要な知識を習得する機会が求められています。また、移植レシピエントは、移植認定施設以外の医療機関でフォローされることも多く、移植後感染症の留意点や薬物療法について広く啓発をしていく必要性があります。
このプログラムは、固形臓器移植にさまざまな形で従事する医療専門家に、移植後の感染症の予防、診断、治療に関する重要な知識を提供し、結果として移植レシピエントの予後改善に寄与することを目的としています。
2. 想定されるプログラムの対象者
移植に関わる医療担当者あるいはこれから移植に関わることを考えている医療担当者。医師、薬剤師、看護師、移植コーディネーター等を主に想定していますが、医療職であれば職種は問いません。
3. プログラムの概要
(1)オンラインレクチャー
各臓器移植の専門の先生方、感染症科医、血液内科医、薬剤師が登壇し、2本のレクチャーと感染症症例のディスカッションのライブ配信を行います。現時点では計7回を予定しています。
(2)事前学習資料
各回の前にレクチャーや症例ディスカッションにつながる事前学習資料をサイトに掲載します。
(3)知識の定着のためのテスト
臓器移植感染症に特化した内容のテスト問題を準備しました。受講前後で比較できるように、知識の定着を確認できるような内容に監修します。
(4)臓器移植感染症対応の資料
セミナーに参加できなかった皆様が参照できるような学習資料を一般公開いたします。
4. プログラムの運営
本プログラムは、MSD医学教育財団の競争的:公募助成金を資金源としております。本プログラムの企画・運営に企業の関与はなく、事務局は京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学におきます。
運営メンバー(敬称略、あいうえお順)
岡本耕(東京医科歯科大学)、篠原浩(京都大学)、庄司健介(成育医療センター)、土戸康弘(京都大学)、平間崇(東北大学)
責任者:京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学 教授 長尾美紀
*本教育セミナーは、MSD株式会社 (公募型)医学教育事業助成の資金提供を受けて実施しています*